美容についての情報が溢れかえっている昨今、どんなスキンケアを取りいれたらいいのか迷ってしまいますよね。実は美肌を作るには、ベーシックでシンプルなやり方が良いという説があります。何が「正しい」スキンケアなのか、今一度考えてみませんか?
「正しいスキンケア」が目指すもの
正しいスキンケアとはもちろん、肌にとって正しいということ。それを行うことで肌は水分量が保たれて、健康でより良い状態になり、結果的に美肌になるというのが目的です。そのためには肌にとって何が必要なのかを知らないと、ふさわしいケアは行えません。まずは、世の中に溢れる情報を整理することから始めてみましょう。
スキンケアのステップを増やし過ぎない
基本のお手入れは、まず肌を洗顔できれいにし、化粧水や乳液で美容成分を肌に与え、最後に油分を与えるといった一連の流れです。肌の悩みがあると、心配になって色々なアイテムを足してしまいがちですが、あまりにも多種多様な化粧品を肌につけると、かえって肌に負担をかけてしまい、自分できれいになろうという肌の力を奪ってしまいます。
たくさんのステップを踏むと肌に良いことをしているような気持ちになる、スキンケアマニアタイプには気をつけてください。
正しい洗顔方法とは
洗顔は汚れを落とすもの、ではその汚れとは何か、きちんと把握していますか?ニキビのある人の中には皮脂を汚れと認識している人もいますが、皮脂を根こそぎ洗い流すのが洗顔ではありません。
あくまで酸化した皮脂と、汚れやメイクなどを落とすのが洗顔の目的です。
皮脂や角質層の細胞間脂質まで落としてしまうような洗顔をすると、肌はカサつき、バリア機能が低下して肌荒れを起こしやすくなってしまいます。肌に必要なものを落とし過ぎないためには、洗顔料をよく泡立てて、その泡だけでTゾーンから洗うようにしましょう。肌に負担をかけないためにも、ゴシゴシこするのは禁物です。
化粧水の役割を再確認
洗顔後に肌に保湿成分を補うのが化粧水の役割です。化粧水の水分だけでは水分保持ができないので、保湿に役立つ成分を含んだ化粧水をつけることで、洗顔で失われた潤いを取り戻すのが目的です。
保湿効果のある成分としては、ヒアルロン酸やコラーゲンなど体の中に元々存在する成分や、グリセリンのようなアルコールの一種、プロピレングリコールのような有機化合物が挙げられます。
保湿は肌に必要な成分を把握して
次にすべきは化粧水では補えない成分を肌に与えるため、乳液を塗ります。セラミドなどの細胞間脂質や、天然保湿成分が含まれたものを塗るのが効果的。乳液にない成分を補いたい場合は美容液を塗ってもいいですが、ステップが多すぎると肌の負担も増えてしまうので無理に塗る必要はありません。最後にクリームなど油分を塗り、美容成分が失われないよう肌に蓋をします。
一日の終わりにはクレンジング
洗顔のステップに加え、一日の終わりともなると化粧を落とすというステップが加わります。
クレンジング剤はあまり肌にとって良いとは言えないので、なるべく肌に触れる時間を短くするのが鉄則。そのためには落ちにくいマスカラなどはポイントメイク落としでまずオフし、それからクレンジング剤を手に取り短時間で顔になじませます。ポイントメイクオフ以外は、摩擦を減らすためコットンを使わず、洗い流すタイプの方がよいでしょう。
まとめ
正しいスキンケアには意味があります。一時期、洗顔後にいきなりクリームをつけるという美容法が目新しいためか話題になりましたが、これは必要な水分を保持する成分が得られていないのに肌に蓋をする危険な行為。水分不足で乾燥を招く恐れがあるので、しっかりと正しいステップを踏むのが「正しい」スキンケアにつながります。