皆さんは美肌を作るには何が必要だと考えますか?
実は肌の美しさは体の内部から作られるもの。
肌表面からいくら栄養を与えても、体の不調からくる肌荒れや吹き出物は簡単には治らないのです。
健康状態の良さが美肌を作る
ポーラ文化研究所による2013年度の「化粧と生活の調査レポート」調査を見てみると、美肌に見えるポイントとして「ハリ・弾力がある」、その次が「潤いがある」という結果が目にとまります。反対に美肌に見えないポイントとしては、シミ、シワ、ニキビ、毛穴などの肌トラブル。ところが美肌に見える要因第一位は、「肌の全体的な印象がよい」という漠然としたもの。
つまり年齢相応にシミやシワがあっても、肌の調子がよい印象があれば、美肌として認識されていると言えるようです。病気だったり、メンタルに不調があったりする人の肌は、くすみや乾燥していることが多いですよね。
健康状態が良くなれば、肌の調子も良く見えるのです。
食事は美肌の重要ファクター
日々の生活習慣の積み重ねは肌に影響を与えますが、睡眠をたっぷりとったり、定期的に運動をしたりするほかにも、「食事」がとても大切な要素になります。
ジャンクフードなど低栄養な食品でとりあえず食欲を満たしていると、体に必要な栄養素が摂れません。不健康な食事が積み重なると肌にも影響が出てきたり、病気になったりします。
また、そういった食品は食物繊維が不足しているので便秘がちになり、毒素が貯まることで吹き出物ができやすくなるのは、皆さんもご存知かと思います。美肌になるためにも肌によい栄養素について知って、食事で積極的に摂るようにしたいものです。そこで、美肌を目指すために摂りたい栄養を3つご紹介します。
肌の健康に必要なビタミンB
体の内部から肌を美しくしたい人にとって重要なのは、まずはビタミンB群。
細胞の再生を助ける「ビタミンB2」はレバー、ハツ(内臓)、うなぎ、納豆などに含まれ、肌や粘膜の炎症を防ぐ「ビタミンB3」は、レバー、鶏肉、豚肉、葉もの野菜などで摂取できます。
皮膚に栄養を与える「ビタミンB5」と毛髪や皮膚を健康にする「ビタミンB7」は、様々な食品に含まれるので多種多様な食品を食べるようにしましょう。
メラニンを阻害するビタミンC
肌によい栄養素というと、ビタミンCが浮かぶ人は多いかと思います。ビタミンCの働きは、シミ・そばかすができる原因となるメラニンの生成を阻害すること。
また、老化につながる体の酸化も防止するので、アンチエイジングにも役立ちます。
いちごや柑橘類などのフルーツに多く含まれ手軽に摂れるので、朝食に加えてみましょう。
皮膚の再生に役立つビタミンA
ビタミンAは皮膚の細胞分化を進めるということもあり、皮膚が新しく生まれることにつながり、肌の新陳代謝が活発になることが期待できます。
トマト、カボチャ、ニンジンに多く含まれるので、野菜料理を日頃から食べるようにしましょう。
こんな栄養素も気になる!
うなぎやあん肝、モロヘイヤ、アーモンドなどに多く含まれる「ビタミンE」は細胞の老化を防ぐので、若々しい肌を保つためにはぜひ摂りたい栄養素です。
ほかにも、「DHA」や「EPA」といった「不飽和脂肪酸」は血栓予防などの効果や、血液をサラサラにする効果があると言われています。
記事まとめ
今回紹介した栄養素以外は、肌に直接関係ないのかというとそんなことはありません。
体の健康を保つためには様々な栄養が必要で、体の好不調が皮膚にも表れることを考えると、肌に不要な栄養素というものは実のところないのです。
栄養のおかげで血流が改善し肌の血色が向上したり、肌トラブルが修復されて見た目がよくなったり、ポーラ研究所の調査結果でいう「肌の全体的な印象がよい」とは、栄養を摂ることで作られる健康な肌の状態を言うのでしょう。